のこたべコラム

The・斧

2010/04/16
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斧を使って薪わり。

実に男を感じる作業です。

ヨーロッパで暮らした経験からしても、冬に備えての薪わり作業は男の仕事でした。
今でも薪ストーブやペチカが普通に使われているドイツでは、夏場に薪わりをして軒下に積み上げるのが見られます。
サマータイムを導入しているので午後8時頃でもまだ明るい。
夕食後に庭で額に汗しながら斧を振り下ろす姿は、まるで絵本の世界のようです。傍らにはビール瓶が置いてあり、作業の途中に豪快に飲み干す姿は「さすがゲルマン人!」といった感じです。

薪ストーブを使うからこそ、未だにあるのが煙突掃除屋さん。
黒の制服に身を包み、持っている道具は長いワイヤーの先に金ブラシが付いた独特の掃除棒。マイスターと呼ばれる国家資格を持つ職人さんが高い煙突の上で作業する姿も絵になります。


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僕の経験した斧の話をしましょう。

小学2年生から高校生までボーイスカウトに所属していました。

はい、勘の良い方はすぐに解りましたね。
そう、キャンプでの事です。 中学生以上になると、毎夏キャンプ大会に参加するのです。 
正確に言うならば、キャンプではなく野営大会です。
オシャレな二泊三日のキャンプではなく、色々なプログラムを消化する極めて過酷な一週間から10日間ほどの野営大会です。
全道大会と称して山奥に入ったり、全国大会だと言っては自衛隊の演習地を借りての大々的な野営大会です。

この大会中に自分で申請した項目の章を取得する事ができます。
専門の審査員によって判定され、合格すればベルトに付ける勲章のようなバッジが貰えるのです。
炊事、救護、天文、結索(ロープ結び)、通信、などなどたくさんの項目の勲章を着けている人は英雄的存在でした。

僕が大会中に挑戦してみたのは炊事に関する一項目でした。
なんとも、これが『炊飯』。

笑っちゃいけません!  これが、すごいのです。

用意されているのは、米、鍋、水。 そして、スコップ、レンガ、斧、なた、薪、マッチ3本。 
これだけで、普通に食べられるご飯を炊くのが任務です。

まず、米をとぎ、水量を取ります。 計量カップや鍋に目盛りなどはありません。
手の甲で予測します。  そして、米に吸水させている間にかまどを作ります。
鍋の直径に合わせてレンガの位置を決め、土を適度に掘り起こし、火どこを作ります。
斧で薪を割り、細くなった薪を更になたで割り箸サイズまで細く割ります。
そして、自分の携帯しているナイフで鉛筆削りのように細かいチップを作ります。
文化焚きつけではなく、油も使わず、マッチ3本以内で着火に成功しないと、アウトっ!

この薪で炊いたご飯は、本当に旨いんです。

額に汗して炊くご飯。仲間の熱い視線を背中に受けながらの飯炊き。

馬鹿バカしいと思われるかも知れませんが、真剣に薪で飯を炊く経験は一生に一度くらいあっても良いと思うのです。(笑

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手造りハム・ソーセージの店 ブロインリンゲン 楢崎 温
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