のこたべコラム
3本の斧 のこたべ暦号コラム続編
「のこたべ」というフリーペーパーにエコはイマジネーションというテーマのコラムを書かせて頂いてます。
先月発行の「暦号」のコラムは、「まきわりしてます」というタイトルです。
CO2削減と筋トレと炎を楽しむために始めた、汗と涙のまきわり日記を書いていますので、どこかで目にしたらお手に取ってご覧下さい。
ここでは、のこたべでは書ききれなかった続編を書きます。
実は私が薪割りをしていることを知った親戚が、その家に伝わる薪割りの斧を譲ってくれました。
今、拙宅には3本の斧があります。
ちなみに斧は3本でも、薪を割るのは私ひとりです。
昭和の初期に作られたと思われるその斧たちには、刃がねの部分に3本の溝が刻まれています。
これはどういう意味なのだろうと調べてみたら、3本の溝「ミキ」は「お神酒」を意味していることがわかりました。
薪を割る時に、木の命を頂く事に感謝の気持ちを表すために、昔の人は斧に3本の溝を刻んだのだそうです。
それまで北欧製のカッコいいデザインの斧が欲しいと思っていたのですが、その気持ちは一気に萎え、この古びた無骨な3本の斧は今では私の宝物です。
昔からの習慣には、見えないものへの感謝の気持ちや畏敬の念が込められています。
そして環境のことをやり始めると、見えない何か大きなものに生かされている事に、否が応でも気づいていくはずです。
今年は国連が定めた「生物多様性年」ですが、生き物の世界を見ていても、すべての生き物は命の支え合いの連鎖の中で、生かし生かされていることがわかります。もちろんニンゲンもその連鎖の一員です。
気づいていてもいなくても、人は多くのものに支えられている存在なのでしょう。
便利さを少しだけ手放す事は、多くの気づきを与えてくれるものですね。
今年は一緒にまきわりしませんか?
斧は3本あります。
いわい なおと
おやつの時間
さて、おやつの時間にしましょう。
小さなお子様の居る風景を想像しながらの提案です。
決して、食育などと大袈裟な事は言いませんが、ちょっとだけ僕の話に付き合ってください。これを読むのが「おやつの時間」の方は、お菓子の他にお茶やコーヒーも添えて気軽に付き合ってくださいね。
僕はポテトチップとチョコレートクッキーを用意しました。
皆さんが子供さんとおやつの時間にする時は、どのように食べていますか?
今回のお話では、手作りおやつではなく市販されている袋のおやつ、あるいは箱から出して食べるおやつで進めていきます。
「どのようにっ?」
そう聞えて来そうです。(笑
勿論、袋や箱を開けてから食べるのですが、開けたまま袋ごと子供に手渡していませんか?
「・・・それって、普通じゃん!!」と言われる方が居たなら提案です。 お皿に盛って、一人前分を用意して手渡してあげてみてください。
なんとも、絵に描いたような美しいおやつになります。同じおやつでも豪華に見えます。
百均や特売のおやつでもブランドおやつに変身してしまいます(大袈裟過ぎ? 苦笑)
袋や箱に直接手を突っ込んでムシャムシャ食べると際限なく食べてしまう事が多いはずです。 ご自分でも経験があるのでは?(笑
ほんの少しのおやつを食べるのにお皿を使うと洗い物が増えちゃう~~!と言わず、是非、皿盛りしてみてください。
人間は食べる事を楽しむ動物です。
勿論、本当に美味しい物を感じる舌も大事ですが、それ以外の要素を存分に使い、食べる事(すなわち、食事)を文化として大事にしたいと思うのです。
器を使って食事をする。 この簡単な行為を文化と言っても良いと思うのですが・・・。
ん? 説教くさいですか?(汗
例えば、兄弟姉妹の居るご家庭でしたら誰が皿盛りする役になるかを決めるところから始まります。 お母さん?お兄ちゃん、お姉ちゃん?
仲良く、平等に分ける?年功序列で少しの差をつける? 誰かに横取りされないように、サッサと食べる? 大事に大事に、ゆっくり食べる?
お母さんと子供さんと二人で食べるにしても皿盛りの段階から会話が生まれるはずです。
おやつ数え歌なんてテキトーに作って鼻歌交じりのおやつの時間も良いでしょう。
桃の節句、端午の節句。 この先、子供にまつわる祝い事があります。
お友達や知人友人が集まってにぎやかなおやつの時間を迎える前に、普通のおやつの時間をもっと大事にしてみてはいかがでしょうか?
ちょっと~~~っ! ペットボトルのお茶やジュースをラッパ飲みしてる方、居ませんか~~~っ?!
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手造りハム・ソーセージの店 ブロインリンゲン 楢崎 温
札幌市南区南33条西10丁目5-32
Tel・Fax 011-584-8077
エココラム 【コペンハーゲンの感動】
もうお忘れかもしれませんが、昨年12月にデンマークで地球温暖化防止会議COP15がありました。
この会議に参加したNGO(気候ネットワーク)のMMIさんと先週末お話をしたのですが、とても感動したスピーチがあったと教えてくれました。
それは、フィジーの大学生ウィッカムさんのスピーチです。
フィジーは温暖化により海面が上昇し、すでに島が沈みつつあります。
「私たちの国を守って欲しい、未来の子どもたちのためにも・・・」
涙ながらの訴えは、多くの出席者の心を打ち、会場から大きな拍手が起こったそうです。
日本でも控えめに報道されていたようですが、私はあまりテレビを見ないので知りませんでした。
温暖化による島国や子どもたちの世代への被害を食い止めるには、大気中のCO2濃度を350ppmに戻す必要があるという研究成果に基づく国際的なキャンペーンが、今世界中で起こっています。
現在のCO2濃度は380ppmを超えてますから、これを350ppmに戻すには、「想像を超える劇的な変化」を社会に起こさなければならないようです。
排出量削減ではなく、大気中の濃度を下げるのですから、生半可な事では達成できません。
私たちの毎日の暮らし方も、つまり電気やガスの使い方、クルマの利用の頻度、買う量、使う量、捨てる量、企業の経営の仕方、商売の仕方・・・すべてにおいて、劇的な変化をこの数年のうちに起こす必要があると。
劇的な変化ってどんな変化か・・・
それは私もすべてをイメージできていないのですが、普段私たちがCSR・・・とか環境配慮・・・とか言ってるレベルでは全然足りないことは確かでしょう。
私たちは知らないうちに地球の限界線を超えてしまっています。
国内だけで、自分の世界だけで生きていると、見えなくなっていることがあります(私もそうです)。
地球の実態と私たちの意識のズレを埋めていく作業が必要だなぁ・・・
COP15の一番の成果は、そういう意識を世界に広めたことなのかもしれない。
MMIさんの話を聴いて、そう思いました。
IEPO 岩井尚人
味覚の形成
どこかの偉い先生、もしくは栄養学を教えている教授にでも任せておけばいい話なんですが、食に関わる仕事をしている自分の場合を例にとってお話ししてみましょう。
・・とは言っても「理論」とか「データ解析」などと言った大袈裟なものではありませんからお気楽に読んでみてくださいね。
子供の味覚形成の為に、出来るだけ「良い物」を食べさせてあげたと思うのは親心。添加物や身体に害があると思われる物はなるべく排除して、天然の物を使い健康的で美味しい料理で子供の舌を育てられたらと理想はあるはずです。そうやって毎日頑張っているお母さんも居るでしょう。
でも、大半のお母さんは毎日厳密に味覚を考えて調理する事は無いのでは?(はい、自分を責めないでくださ~~い!)
良い物=高価。
この図式は否定できません。調味料を例にしても「国産」とか「有機栽培原料」とか「無添加」と表示されているものは高い。
では、どうしたら良いでしょう?
僕が実践しているのは使い分けなんです。
大量に調理したり、ぐつぐつコトコトする料理の時はそこそこの調味料を使い、微妙で繊細な少量の味付けの時はちょっと高くても美味しい調味料を使う。こうするだけでコストも抑えられ実に豊かな味に巡り会えます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
和食好きな僕ですが、中でも蕎麦が筆頭にあげられます。
僕自身の中での「記憶の味の蕎麦」は、幼稚園のバザーの蕎麦です。
キリスト系の幼稚園に通っていたので、冬休み前の恒例行事「クリスマス会」の後で提供される蕎麦やうどんが印象的に舌に残っています。
当時、業務用食材などは殆ど無く、調理担当のお母さん達が早い時間から仕込みをしているのを見ました。
大きな鍋でダシを作り、醤油は一升瓶からドボドボと注ぎ込んでいます。
その傍らでは数人のお母さん達が長葱の輪切りを頑張っています。
厨房いっぱいに漂う香りは今でも忘れられません。
遊戯や器楽、賛美歌合唱。でも、心は完全に期待の蕎麦に奪われています。
いよいよ、「頂きます」の時間の頃には心も胃も絶好調最高潮です。
寒い冬夜の幼稚園。いつもとは違う状況でお友達と一緒に食べるわくわく感。家庭の味とは違い、甘みが多いのは小さな僕にも感じる事ができました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつも家庭で食べている味付けは子供達の味覚に多大な影響を与えると思います。出来るだけ手間ひまをかけてあげたいものです。
ただ、働くお母さんの場合は調理時間に制約があるので簡単便利な物も利用しましょう。(自分を責めないでくださ~~い!)
毎日、毎日のことですからね。
ただ、時間と気力と体力のある時だけでいいですから『基本の味』を頑張ってみてくださ。きっと、その味は子供の心と舌に残るはずです。
・・・って、そんな時に限って食べてくれない子供の態度があっても(なんで、食べないのっ!!)と怒らないでくださいね。(汗
そして凹まないでくださいね~。(苦笑
和食にせよ、洋食にせよ、中華にせよ、料理本を読めば基本が書いてあります。完全完璧に作ることは無理だとしても、そのうしろ姿を子供は見ています。台所に漂う香りを楽しんでいます。
子供の好きなファストフードは、確かにインパクトがあって美味しい。
でも、それだけじゃ味覚は形成できません。
毎日の家庭の味が、子供の舌の未来を築きます。
お母さん達、ガンバレ~~っ☆☆☆
楢崎 温
数値化。
この文字を読んだだけで数学の苦手な僕は3メートルほど引いてしまう・・・。
化学・科学が進歩した今、食品業界でも徹底した数値の明確化が求められ企業は必至にデータ分析をし、お客様に納得・安心してもらえる製品作りに励んでいます。
最近では味覚センサーなる機械が登場し、自社製品の均一性を検証するべく味を具体的に数値化出来るようになっています。
うぅ~、最初から難しい話で始まってしまいました。
皆さ~~ん!話について来て下さいね~~~(苦笑)
原始の時代。狩猟に出掛けた男達は、いかに仕掛けや道具を駆使するかで頭を使い、動物的本能と鋭い技で獲物を捕りました。達人も居れば、ドンくさい人も居たでしょう。捕獲できた獲物の数が多い男ほど、集落では歓迎されヒーロー的存在としてその地位を獲得したでしょう。
ある意味、これも数値化ですね。
では、現代の話をしてみましょう。
まさか、日本ではお父さんが夜明け前から仕度をし、弓矢と弁当を持ち、日の出と同時に狩猟に出掛ける事はないのですが、背広という鎧(よろい)を着て、鞄の中には戦いの為の道具と弁当を忍ばせ戦場へ向かいます。職種にもよりますが、色々な数値との戦いです。
いくら売り上げた、いくら契約件数が取れた、どれだけ無駄のない製造が出来た、先月に比べ・・、前年に比べ・・、他社に比べ・・・。
殆どが「数値化」で成績に反映され、一喜一憂するのです。
子供が学校へ行けばテストの点数として「数値化」されます。
お母さん達は、色々な数値化に心配になったり悩む事が多いのではなでしょうか?
数値化とまではいかなくても、わが子の成長をよそ様と比較し優劣をつけ、時に悩んだり落ち込んだり、嬉しくなったり自慢したくなったり・・・。
子供が生まれて半年もすれば首が座っただのから始まり、ハイハイがまだだの立つのが遅いだのとついついマニュアルを片手に比較してみたくなります。
おむつが取れないと悩み、オッパイから離れない、言葉が遅い、友達と仲良く出来ない、文字が読み書きできない、歌が歌えない、・・と比較によって色々な心配を抱える事もあるでしょう。
子供の月齢数値と行動の分析、お稽古事での段級の数値比較、なかよしの数、上げればキリが無いくらい数値化で一喜一憂です。
どんな大人になるかが一番重要な事とは解っていても、ついつい数値が気になってしまうのは親心・愛情なのかも知れませんね。
想像してみてください。例えばの話です。
とても苦手な人と夕食を共にする事になりました。しかも、最高級フレンチレストランでのディナーフルコースです。
照明の落ちたお洒落な雰囲気漂うテーブルには磨かれたグラスに深紅のワイン。
黒服の給仕が「なんちゃら・・かんちゃらの・・ソテーで御座います。ごゆっくりどうぞ」などと、呪文のような聞いたことも無い言葉を発します。ただの白身魚なのに高級感たっぷりで、どこから食べていいのやらナイフとフォークを持つ手が嫌な汗をかきます。
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今日は休み。朝から天気がとても良い。
おにぎりを作り、水筒には麦茶。おかずは玉子焼きだけでいいや~♪
家族揃って近くの公園へプチピクニックです。
木陰のベンチに腰かけ、おにぎりを食べます。
子供は走り回って遊んでいます。見渡せば青空に浮かんだ入道雲。吹く風は心地よく木の葉をサラサラと揺らします。
~~~~~~~~~~~~~
さあ、どちらがご馳走に思えますか?
どちらもご馳走には違いはありません。ただ、記憶に残る味となったらどちらでしょう?
味覚センサーを使い、科学的に美味しい物の判別は可能になりましたが、数値では表すことのできない美味しさがあると思うのです。
ネット通販が普及し、ご当地グルメの入手がお手軽簡単になりました。僕も時々使う事はあります。まったく、いい世の中になったものです。
現地で食べてシアワセを感じたグルメ商品をお取り寄せし、食べてみる。味覚センサーで判別すれば完璧なご当地グルメ商品であっても、「あの感動」には辿り着けない。
・・なぜだろう?
それは、人は五感を使って食べているからなんですね。
数値には表されない気候や風土、現地の人の言葉や空気感。すべてが絡んだ時に本当のグルメが誕生すると思うのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さあ、間もなく食欲の秋の到来です。
各地では色々な味覚まつりが行われます。今年は思い切って各地に出掛けて見ませんか?肌で感じる食欲の秋も良いものです!!!
でも、味覚センサー持参の必要はありません(笑)
楢崎 温
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